2015年05月25日 10:05
http://ikura.open2ch.net/test/read.cgi/ms/1395449021/
奥様が墓場まで持っていく黒い過去
- 635 :名無しさん@おーぷん : 2015/05/24(日)19:24:10 ID:6Zi
- 2-1 父と娘が「墓場まで持っていった黒い話」!
昔のことなので、説明が多くてごめんよ。
約60年前。太平洋戦争が終わったのが70年前だから、
まだ日本中が貧しくて、食べていくのが精いっぱいだった時代。
マリコ(仮名)が学校を卒業して、就職した。
マリコは長女で、食べ盛りの妹弟がいっぱいいる。
自分が就職したら家にお金を入れて、両親にも一息つかせてあげられる。
待望の給料日。お金の入った封筒を大事にバッグに入れて(昔の給料は手渡し)、
会社を出ると、物陰から父親がぬっとあらわれた。
今も昔も、ろくでなしの父親が子供の給料を巻き上げていく話はよくある。
マリコもそれかと思って身構えたが、自分の父親は真面目な勤め人で、
酒も賭け事もしない。
父親はもじもじしながら一言。
「なあマリコ、ケーキおごってくれんか」
ズコーとなるマリコ。
子沢山の家で、父親の稼ぎは全額生活費。息抜きに使えるお金は一円もない。
そして、お酒も当時流行していたマージャンもやらない=社会人としてダメ、
という世間の風潮で、職場で友達もいない。
せめて甘いものが食べたい……というわけで、マリコにたかりに来たのだった。
父と娘は生まれて初めて喫茶店に入り、差し向かいでショートケーキ
(昔はケーキというとシュークリームかショートケーキの二択)
とコーヒーをいただいた。
- 636 :名無しさん@おーぷん : 2015/05/24(日)19:25:54 ID:6Zi
- 2-2 味をしめたらしい父親は、翌月もマリコの給料日に現れ、
(父親の勤め先とマリコの勤め先は目と鼻の先)
「なあマリコ、アイスクリームおごって(ry」
父と娘は喫茶店でアイスクリームを(ry
さらに翌月、今度は「なあマリコ、映画を(ry」(テレビのない時代、
映画館で映画を見るのは、レンタルDVDと同じ感覚の安価な娯楽)
この月一デートは、マリコが結婚するまでの数年間続いた。
マリコと父親は、このことを母親と妹弟には黙っていた。
母親だって息抜きも娯楽もなく、一所懸命子育てをがんばっている。
妹弟もご飯は十分に食べてはいるけど、お菓子には不自由している。
こっそりケーキを食べたり映画を見たりしているのは後ろめたい。
ばれたら責められるに違いない。
そのうち世間は高度成長期になり、妹弟も成長して、ケーキも映画も
ぜいたくではなくなった。
さてマリコは私の母。仮名は母の大ファンの『科○研の女』から。
認知症で、昔話の無限ループ中。なのだが、本日、上記の話がぽろっと出た。
全くの初耳。30年前に他界した祖父(マリコの父親)からも聞いたことがない。
親族が集まって昔話に花が咲く時も、この話が出たことはない。
祖父は本当に、墓の中まで持っていった。
母もそのつもりだったろうが、認知症で記憶のロックが外れたらしい。
今となっては笑い話だが、本気で「家族に悪い」と思い続けていたんだろうな。 - 637 :名無しさん@おーぷん : 2015/05/24(日)20:18:43 ID:SOc
- >>635
>子沢山の家で、父親の稼ぎは全額生活費。息抜きに使えるお金は一円もない。
マリコいい子じゃん。親孝行 - 638 :名無しさん@おーぷん : 2015/05/24(日)20:39:36 ID:jxF
- >>635
おとうちゃんと娘の月イチデートかぁ
こうやって頑張ってくれてた先達のおかげで豊かな今があるわけで。
感謝。 - 639 :名無しさん@おーぷん : 2015/05/24(日)22:10:07 ID:rah
- 慎ましい時代
いかにも日本的だね - 640 :名無しさん@おーぷん : 2015/05/24(日)23:14:08 ID:IVG
- これは良い黒い過去
素敵な話をありがとう
コメント
結婚したらなくなったのが切ないね、
認知症のループの中で初耳ってのもいい、、、。
最高の親孝行だな。
黒は黒でも漆の光沢のような黒い過去だな
なんか涙が出てきた。
美しい話だね。
ショートケーキと言いつつも、この頃って、バタークリームだったんじゃないかな?
戦後団塊の世代が、生クリームケーキが出て来た時の衝撃みたいな話をよくしてたわ。
マリコ嬢がが出来た娘さんだったのは当然だが、その父親もずいぶん自制の効いた人で驚いた。
なにせ昔は酒もタバコも麻雀も大人の男の嗜みみたいに思われてたからなぁ。
うちの曾じいさんとは大違いだw
これだけ自制ができた祖父が娘におごってもらうなんてその心中は相当複雑だったろうなぁ
優しい親子のとてもいい話
ほっこりした
介護頑張って欲しい
ついでに一所懸命ときちんと書かれているのにも好感
どこのテレビ局も平気で一生懸命とスーパーを出す時代なのに
これは黒い過去だわ。みつまめの餡子かチョコレートのように黒いわ。
つらい時代だったろうに、出てくる人みんな真面目で泣いた
おばあちゃんもショートケーキをどこかで食べていたと信じたい
ささやかな楽しみでも後ろめたく感じる時代があったんだな
※3のようなコメントが出来るようになりたい
お父さんはひょっとすると
マリコのために誘っていたのかも.. (´・ω・`)
90越えの祖母曰く
良く日本中貧しかったと言われるが
家の地元みたいに呑気に暮らしてた場所も結構あるんだがなぁ
だそうだ
※14の言うとおり、働きづめで給料を全部家族の為に使ってしまうマリコさんに
せめてもの娯楽を親として与えてやりたいと思ってのことかもしれないと思うと、こみ上げてくるものがある
娘の金でだけどなw
※15 何を持って貧しいというのだろうね、暗くなったら帰宅して、病気だとちゃんと休む、長屋で猫を何匹も飼っておやつ代わりに蟹を食べてたっておばあさんが言うからよっぽど豪勢じゃないかと思うわ
↑うーん。曾祖母は、山から肩にくい込む程の重さのマツタケをかごに入れて下ろしてきて、来る日も来る日もマツタケ食べていてすっかりマツタケが嫌いになったと言っていたな。選択肢のないマツタケは、全くご馳走ではないと。
それだけマツタケが生えていたのも、燃料不足で松葉を最後の一本レベルまで子供が学校にもいけずに拾い集めていたからだし(栄養不足&根本踏まれるコンボで松が弱るとマツタケ生えやすくなる)
暗くなると仕事辞めたのも、明かり不足電力不足の面もあるしなあ…
娘にたかるかねー
良い話とも思わんが。
じゃりン子チエの上品版な話?
米19
真面目真面目で生きているだけが能でも無いさ
少しくらいの甘えは家族にだけ許されること
※8
一応、“一生懸命”に変わったのは1700年ごろの江戸時代なんだけどな。
武田鉄矢のお父さんは給料日に「バナナ」を買って帰ってきたらしい。
でも、現金は使い果たしてしまっていて、「バナナ」だけ持って帰ってきたから
家が修羅場だったとかなんとか。
> 日本中が貧しくて、食べていくのが精いっぱいだった時代
な~んだ、2015年の話か~
※24
日本中が貧しいわけではない
あちこちに生えてる高級ホテルも高級レストランも客で埋まってる
つまり
※19
娘であると同時に、社会人であり勤め人である。
家計を支えるという意味では、社会人同士の戦友でもある。
夫婦は戦友ではあるけど、やっぱりちょっと違うんだよ。
社会人になった娘にささやかなおねだりするお父さんかわいいなぁ。
ケーキや映画も楽しみだったんだろうけど、娘が結婚してしまったら、なかなか父娘二人だけの時間はとれなくなってしまうから父と娘のデートっていうのもお父さんは楽しみにしていたんだろうなぁ
※5
しかもバターでなくショートニングとかの油性クリームなんだぜ
向田邦子のドラマのような情景が浮かんだ。
まぁあのドラマなら、父親は娘にたかった後、女の所に行きそうだけどw
本当にしみじみと優しいお話だなぁ、愛らしい父娘だなぁ。
私も※3のようなコメントを書いてみたいw
心配スンナ!
お母ちゃんも他の子供たちも、とーちゃんや報告者さんに隠れてちょっと美味しい贅沢をしていたかもしれないぞ!w
その黒い部分はあんこかチョコレートだ
一緒に見に行った映画ってのも、オッサン向けの渋い話とかじゃなくて、
マリコ世代向けのキャッキャしたヤツだったりして・・・
甘くて優しい味がするような思い出
給料を得たマリコに若者らしい楽しみを味わって欲しかったのかもね。
高度経済成長期くらいでもケーキはまだまだ日常のもんじゃなかったなぁ
戦時でもなんでもそんなに余裕がないほど子供生むなよと思う私は心が汚れているのか
涙が出た
なんでかわからん
すごく切ないというか、胸がキューっとなる
コメントの投稿
「トメ」「コトメ」などの意味がわからない場合は「2ch用語集」をご覧ください。
本記事について管理人へのご意見、ご要望はこちらのメールフォームにお寄せください。