2013年12月16日 00:05
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ちょっとした不思議な話や,霊感の話:その61
- 200 :可愛い奥様 : 2013/12/15(日) 13:20:13.41 ID:Qmi/g3Hz0
- 豚切りすまぬ。かなり長文。
ある冬の朝、起きて台所に行くと母と祖父(実母の父、実母は離婚している)が
真面目な顔で話をしていた。
その時にはもう話は終わっていたようで、後から母に何を話していたか聞いてみると
母が朝4時ぐらいにトイレに起きた時の事だった。
当時の我が家の構造は、玄関から入って数メートル廊下が続く右側にトイレがあった。
だからトイレに行く時には必ず玄関が見えるようになっていた。
母がトイレに向かうと、玄関から喪服を着た女性が4人ぞろぞろ入ってきて
トイレの中に消えて行った。しかも一番前の人は骨壷を持っていたらしい。
母は恐ろしくて、結局トイレには行かず引き返し、布団の中で夜が明けるのを待って
いたという。それを祖父に言うと、もしかしたら亡くなった妹が自分を迎えに来たの
ではということだった。
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- 201 :可愛い奥様 : 2013/12/15(日) 13:22:21.61 ID:Qmi/g3Hz0
- 祖父は不思議な能力があるのかは不明だが、もうすぐ死ぬ人間がわかるようだった。
だからか自分の死期が近いのだと感じていたのかもしれない。
実際、その話を聞いて「俺を迎えにきたんだろう」と言っていたようだ。
私は、不思議に思いながらも特に心にとめることもなかったが、
しばらく経った夜、足が悪い祖父が母に支えられながら歩いていた時に、
「ひゃあ!!」という祖父の叫び声が聞こえた。
私は近くの部屋にいて物音や声で母と祖父が歩いているのがわかったが
うるさいなという程度で気にしていなかった。
しかし、どうも様子がおかしいのに気づき急いで部屋を出てみると、
母に支えられてトイレから出てきた祖父が尻餅をついたように倒れこみ、苦しそうな顔をしていた。
両手の指先は見たこともないほどに白くなっていた。
「じいちゃん、じいちゃん、大丈夫?!」とうろたえる母。
祖父は苦悶の表情で息も絶え絶えの状態だった。
ただごとではなかったので祖母が急いで救急車を呼んだ。
救急隊員がかけつけ、祖父は救命措置を施されつつ、母が一緒に救急車に乗り、
病院へと向かっていった。その日に家にいたのは、母、祖父、祖母、私だった。 - 202 :可愛い奥様 : 2013/12/15(日) 13:24:27.94 ID:Qmi/g3Hz0
- 残された祖母と私で、重い空気の中病院に行く準備をしていると電話がなった。
姉からだった。
「なぜかわからないけど、救急車が通り過ぎるのをみて、じいちゃんだと思った。じいちゃんは?」
と聞いてきた。私は半泣きになりながら「じいちゃんが倒れた。今、母ちゃんが一緒に病院に行ってる。
これから、ばあちゃんと私も病院に行く」と伝えると「わかった。私もすぐ帰る」といい、急いで帰ってきた。
祖母、姉、私で病院に行くと、祖父はもう亡くなっていた。
苦しんでいる時に見た指先の白さが全身に広がったように真っ白だった。
死因は心破裂だった。医者も亡くなったのを告げるのが心苦しい様子だった。
そこからは、まるで夢を見ているようなフワフワした気分だった。
「じいちゃん!」と遺体に泣きつく母や祖母をぼんやりと見ていた。
あまりにも突然のことだったので頭がついていけてなかったんじゃないかと思う。
その後、母と祖母は大急ぎで親族に祖父の死を知らせ、葬儀の準備で忙しくしていた
あっという間にお通夜やら葬儀やらが終わっていった。 - 204 :可愛い奥様 : 2013/12/15(日) 13:27:45.98 ID:Qmi/g3Hz0
- 祖父はもうどこにもいなかった。だが、祖父がいなくなっても、
なぜか祖父が鍵につけていた鈴の音が聞こえた。
祖父が爪を切っている時のパチッパチッという音も。
祖父が帰ってくると聞こえた鈴の音。
鈴の音が次第に大きくなると玄関のドアがあいて祖父が「ただいま」と言って
私たちが「じいちゃん、おかえりー」とかけよったものだった。
祖父によく爪を切ってもらっていたが、
祖父は爪の白い部分がなくなるように切ろうとするため深爪になって少し痛かった。
私は毎日その音を聞いて「ああ、じいちゃんだ」と少し嬉しく思っていたが、
それが次第に聞こえなくなっていった。
その時に、本当に祖父が死んでこの世から存在が完全に消えてしまったのだと強く感じ、
祖父の死後、初めて泣いた。
祖父が亡くなったのだと頭も心も認識した後に、
母が言っていたトイレの話を思い出した。本当に迎えに来たんだなあと思った。
寒くなって、ふと、こういう事があったなあと思い出して書いてみた。
途中いらない回想が含まれて申し訳ない。
そして、なんでトイレなんだろうと改めて思った。
かなり長文になってすまん。 - 205 :可愛い奥様 : 2013/12/15(日) 13:38:16.52 ID:ex6hTu6l0
- >>204
家族愛を感じました。
トイレはおじいさまがトイレで心破裂になられたからでは?
私も祖父がなくなったとき、本当に気配がなかったので、そのとき泣きましたね…
>>205
レスありがとう
トイレで倒れるっていうのを暗示してたんだろうけど
なんでトイレなんだよ・・狭いのに・・と思ってしまったのです
本当にいなくなったんだと認識した時に悲しみってくるんだなあとあの時に知った
- 207 :可愛い奥様 : 2013/12/15(日) 14:44:09.01 ID:+ip6RJHJ0
- >>204
喪服を着た女性4人って、
あなたと祖母、お母さん、妹さんだったのかもしれないね。 - 210 :可愛い奥様 : 2013/12/15(日) 16:34:00.79 ID:Qmi/g3Hz0
- >>207
あー そういう解釈もあるねえ
母は喪服着た女性の顔については特に言ってなかったけど
もし覚えてるなら聞いてみようかな
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コメント
老人が死にやすいのはトイレと風呂だ
トイレ行こうと思ってたのに…
※2
私もだよ
ヘンな怖さがある話だったよ
こんな時間に読んでしまった・・・・
トイレ行けない…
投稿者の淡々とした口ぶり(文章)に
背筋が寒くなった。
文中ではあわてている様なそぶりの文言はあったけれど、
感じられる {体温} は低いと感じられた。
寒い場所だったりきばったりして血管に影響しそうだあね
暖かくしておいてあげたいわ
トイレ後に読んだわたしは勝ち組
もう水分取らない
不思議な話だ
最初は怖かったけど骨壺持った4人はもしかしたら投稿者さん達だったのかもねって書き込み見て
怖さより不思議な気持ちが強くなった
トイレは寒い。きばる時はかなり血圧が上がるから心臓への負担が大きい。
結果、トイレで死ぬ事は多い。
あと病は気からってのは本当で、自分がもうじき死ぬって思ってたら死ぬ。
同じ心霊現象だとしても「迎えに来た」ではなく、「トイレに気を付けろ」と受け取っていたら、結果は少し違っていたかもしれない。
最近読んだどのオカルト話より怖いよ、真実味があって。
管理人無能すぎる
もういいやどうせ明日洗濯するし
百鬼夜行抄よんでたからあの絵で脳内再生された
こんな時間に読んでしまった
怖すぎるわ
朝一トイレに行けない……。
あと、※12
真意を書かれよwww
※12
もらしたのか?
207 妹さんじゃなくて、お姉さんでは?
すごい創作くさい
怖いネタも生活ネタも好きだけど、これは創作臭い
自分は友達が亡くなったときと、祖父が亡くなったとき
ずっとまってたけど誰も来なかった
今は誰にも来てほしくないけどね
※19
同意。
死なれた時は悲しかったけど、今来られてもちょっとね……
閲覧注意って書いてくれよ
怖いよ
※13
あの絵余裕でした
※13
あー言われてみれば百鬼夜行抄っぽい雰囲気あるね
怖いというよりも不思議な感じの方が強い
トイレが怖い人達は中国式ニーハオトイレがお勧めアルヨ。
※18
たとえ創作であってもこれは秀逸
淡々と怖い。ぞーっとさせられる
よくあるセリフ口調が延々続く創作とは比べ物にならん
鍵や爪切りの音は家が覚えていたんだろうねえ
家自体も結構古いのでは?
なんでよりにもよってトイレなんだよ!
>救急隊員がかけつけ、祖父は救命措置を施されつつ、母が一緒に救急車に乗り、
>病院へと向かっていった。その日に家にいたのは、母、【祖父、】祖母、私だった。
危篤で病院に向かったはずの祖父が家に居るって、ここが一番ゾクっときたと思ったら、
文脈読み間違ったでござる。
※18
>>「じいちゃん、じいちゃん、大丈夫?!」とうろたえる母。
母が言うなら、
「お父さん、お父さん、大丈夫?!」とうろたえる母。
ってなるだろうし、
玄関から入ってきたってとこが引っ掛かるからじゃね?
玄関開いて入ってきたら物理的に誰かが開けたってことだから即警察に通報するだろうし、
玄関開かずに入ってきたなら霊的なものだろうからすぐに家族起こすだろう。
後はこういう状況で女性が誰にも助けを求めずに、一人で居るってのがリアリティーが無いんだと思う。
あー、これと同じような話を大学病院の医師に聞いたことあるよ
2人の先生が病院に呼ばれて駐車場に着いたら、病院の入口から喪服を着た人40人くらいがぞろぞろと入って行くのが見えたって
その時間は緊急外来の時間だから大勢の人が入って行くなんてあり得ない
で、1人の先生は見えて、もう1人の先生は見えないそうで
病院でスタッフに聞いたら、そんな喪服の団体はいない
結局、患者さんが息を引き取った直後だったそうだ
見えてしまった先生は、特に霊感があるわけじゃなかったんで、あれは怖かったと何度も言ってたな
29
子供ができると子供目線の呼び方になるもんだよ
夫婦がお互いをお父さんお母さん呼び、その父母をおじいちゃんおばあちゃん呼び
さらに兄弟ができると一番幼い子から見た呼び方になる
自分の娘なのに長女にお姉ちゃん呼び
習慣になる人とならない人がいるだろうけど
ここの家はお母さんが離婚して実家に帰ってたからずっと一緒だったろうし
自然な呼び方が「おじいちゃん」になってたんだろう
トイレってさむいから
突然死んだ場合ってしばらく思念がのこるんかな
死後の祖母がこんな感じで家の中生活してたように音だしてた
それか自分がそう思いたかっただけなのかな・・・・
やめろぉおお
これから帰宅してトイレにも風呂にも入らねばならんのに!!
なんつーか最初から最後まで今市子の百鬼夜行抄で完璧に再現されるわ
※33
死者の思念や怨念が残るようなら
日本中の病院は閉鎖せんといかん。
と看護婦やってる女房が笑い飛ばしてたのを思い出した。
おばあちゃんとは寝る前におやすみと挨拶して握手する習慣があったんだけど、死んでからも遺体・遺骨・位牌に対して握手するように手を差し出してた なんとなく手を握りかえされる感触があった
その感触は49日を過ぎると全く感じなくなった たぶん本当にあの世に行っちゃったんだなと思った
トイレと風呂場は死にやすいのよ。特に高齢者ね。
気温差で血管やら血圧やらが一気に変動、心臓や脳にくるのは珍しくもない話。
トイレなら便座を電気式に変えたり、脱衣所や風呂場はあらかじめあっためとくといいよ。
そういや前に勤めてた高齢者施設、トイレの幽霊目撃談多かったな…
私は故友人を映画に連れて行ったらしいよ。私には見えなかったけど他の人の証言は取れた。もちろんそのつもりで故友人のチケットも持って行ったので、良かったなと思った。一人で二枚もいでもらったので店員は首を傾げてたけどね。見えない連れがいますとはさすがに言えなかった。
※31
うちがまさしくそうだったよ
父方祖父母と同居だったけど、父は祖父母をおじいちゃんおばあちゃんとよんで、
祖父母は父をお父さんと呼んでた
子供(孫)たちのことは全員名前で呼んでたけど
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